ブラジルで2頭目のユニコーン誕生!ブラジルのPagseguroがNYSEでIPO


NYSEに上場したPagseguro
NYSEに上場したPagseguro

1月3日に中国のカーシェアリング大手、滴滴がブラジルの99を買収してブラジル初のユニコーンが誕生したとして大きな話題になりました。

そのわずか3週間後、1月24日に今度はブラジルの決済サービスのPagseguro(パグセグーロ)がニューヨーク証券取引所への上場という形で第二のユニコーン誕生となりました。アメリカでもスナップチャット以来の大型上場としてした報道のされかたもしています。

調達額だけで11億ドルで、企業価値は75億ドルとユニコーン5頭分の大きさです。売上高が2016年度が4.3億ドルですからちょっとバリュエーションが高すぎるようにも見えますが、最終四半期の売上成長率も140%と相変わらずの急成長を遂げています。IPO後株価は30%上昇したあたりを推移しているようなのでまずまずの出だしでしょう。

Pagseguroは2006年にメディアグループUniverso Onlineによって設立されました。その直後2007年1月にBrPayというスタートアップを買収して移行成長を続けます。ちなみにBrPayは2006年1月にローンチし買収前の12月で10万顧客を獲得しています。

Universo Onlineは大手新聞社Folha de Sao Pauloを株主に持ち、大手ポータルサイトUOLを傘下に持つ超大手企業です。決済サービス以外にもUOLを通じて様々なスタートアップを買収しており、良いExit先にもなっています。先日ポルトガル語版でインタビューをアップしたMarcelo Sato氏のCiatechもUOLにExitしています。

(Marcelo Sato氏のインタビュー

 

Pagseguroの強みは幅広い決済プラットフォームを提供していることで、オンラインショッピングのカード決済はもちろん、路面店でカード決済する端末などもPagseguroが提供しています。デビットカードで2.39%、クレジットカードで3.19%という決済レートも競争力があります。

ただ、実店舗の決済サービスはCielo、Getnetという2社があり、業界最大手はCieloでPagseguroの2.5倍のシェアを持っていると言われていています。Cieloはブラジルの国内市場Ibovespaに上場しており、本日時点での時価総額は約240億ドルです。またもう一社のGetnetはスペイン系の大手銀行Santanderに買収されています。

この2社との違いはオンライン決済も柔軟な形でできるところですが、オンライン決済に特化したベンチャー企業も複数出てきていますし、Paypalも使われているので今後も引き続き激しい競争が続くでしょう。

 

ブラジルはカード決済が非常に進んでいます。一つの要因には現金を持ち歩くのも店に置いておくのも強盗のリスクがそれなりにあることでしょう。もう一つは資金繰りを考えてクレジットカードを使う人も多いという点でしょうか。したがってカード決済が受けられないとビジネスにならない状況です。

こうなると巷の話題はもっぱら次のユニコーンはどこかという話。私どもブラジル・ベンチャー・キャピタルで以前インタビューしたMovile(モビリ)はすでにアメリカでもオペレーションを持っているのでアメリカでの上場含めて最有力候補として挙げられます。

本日インタビューしたContaAzulというクラウド会計サービスはシリコンバレーの500 startupのアクセラレーションプログラムに参加した後、5年間でシリーズBまでを順調に行っており、2016年にはForbesに最もユニコーンに近い企業として取り上げられています。実際、ExitとしてはIPOを中心に考えているようで上場経験のあるCFOを雇い入れています。

今回のPagseguroの上場によってブラジルのベンチャーエコシステムが更に強化される上に、ニューヨークでの上場というExitの選択肢が再確認できたことも起業家・投資家ともにとって理想的なモデルケースができたと言えるでしょう。

 

参照リンク

PagSeguro sobe quase 36% em dia de estreia na bolsa de NY

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