News | Wildlifeがブラジル初のゲーム系ユニコーンへ

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­ニュース要旨

モバイルゲーム企業であるWildlife StudiosはUS$60Mを調達、その評価額はUS$1.3Bに達し、ユニコーンに仲間入りしました。ブラジルでは、フィンテックやモビリティ分野のユニコーンが台頭する中で、ゲーム系では初のユニコーンです。

 

今回のニュースの着目すべき4点

1) シリーズAでユニコーンに仲間入りする事。

2) シリーズAでかつブラジルの様な新興国のスタートアップ企業がUS$60Mを調達する事。

3) ラテンアメリカのスタートアップによる、アメリカはじめ外国の投資家からの資金調達が増加傾向にある事。

4) ユニコーンの中心であったフィンテックやモビリティ、マーケットプレイス以外の分野も台頭し始めている事。

 

併せて読みたい

ブラジルのユニコーン続出に関する弊社の記事はコチラ(Cnet)

 

Wildlifeの経営陣

会社概要

Victor LazarteArthur兄弟によって2011年に創業しました。Victor (JPモルガン出身) がCEOとして事業全般、Arthur (BCG出身) がプロダクト関連を担当しています。わずかUS$100の資金で、実家の台所で事業を始めたそうです。過去6年間で平均80%の成長を記録しており、これまでリリースした約70のタイトルの代表作は「Sniper 3D」と「Tennis Clash」などです。フリーミアムのビジネスモデルで事業展開しています。ユーザーの分布は、スマートフォンの普及とほぼ同じく、およそ40%が北中南米、30%がヨーロッパ、30%がアジア等です。現在、Wildlifeはゲームの開発と提供を両方行いますが、今後は”Publishing as a Service”として、他社開発のゲームの提供支援も行う考えです。

 

モバイルゲーム市場の変遷とWildlifeの先発者優位

今日、モバイルゲーム市場ではいかにエンドユーザーにアクセス出来るかが鍵となります。アプリストアには競合するゲームが数多く並び、AppleやGoogleは約30%の手数料をかけており、ゲーム開発会社にとっての収益性は厳しさを増します。CEOであるVictor Lazarteは「2011年の創業当時は、モバイルゲーム市場の競争度は高くなかったため、まずは高品質のゲームを提供すれば良かった。早期に参入出来た事はアドバンテージになった」とWildlifeの先発者優位を語っています。

 

投資家のプロファイル

今回の投資は、Instagram、Riot Games、Snapchatなどのビジネスに投資実績の米国のファンドBenchmark Capitalがリードしました。 他にはFacebookのソーシャルネットワークエグゼクティブであるJavier Olivan氏、Red VenturesのCEOであるRic Elias氏、Ribbit CapitalファンドのパートナーであるMicky Malka氏、ICONIQ CapitalのパートナーであるDivesh Makan氏、FacebookのVR VP兼メンターであるHugo Barra氏らが名を連ねます。以前は、LinkedIn、Skype、Twitch、Pinterest等のテクノロジー大手への投資家であるBessemer Venture Partnersのみが、Wildlifeの外部投資家でした。

Benchmark CapitalのジェネラルパートナーであるPeter Fenton氏は、「Wildlifeにはモバイルゲーム市場でのシェアを伸ばす力がある」と述べています。Bessemer Venture PartnersのBrian Feinstein氏も、「単発のヒットを生み出す小さなゲーム企業から、60以上のヒットを生み出すグローバルな企業へ発展する同社を支援できて光栄だ」と、Wildlifeの成長に手応えを感じています。

Wildlifeのゲーム代表作「Tennis Clash」

 

調達した資金の使途

Wildlife Studiosによると、同社は今回調達したUS$60Mを活用して人材の採用を加速し、ゲームの品質を向上させたい考えです。すでに、ブエノスアイレス、ダブリン、サンパウロ、サンフランシスコなどの拠点に500名のプロジェクトメンバーを擁し、Riot Games、Sony、Free Market、OLXなどの企業からも人材を獲得しています。

 

Wildlifeのニュースからの示唆

Wildlifeのユニコーン化によって、スタートアップ市場で中心的な存在であった金融やマーケットプレイスなど以外の分野にも、十分なオポチュニティがある事が示されました。今後は、例えばedtechやfoodtechなどにも、注目が集まるかもしれません。さらに、アメリカはじめ海外からの投資も増加傾向にあり、南米のスタートアップ市場全体の拡大に寄与しそうです。

 

ソース

https://revistapegn.globo.com/Startups/noticia/2019/12/empresa-de-games-wildlife-e-o-mais-novo-unicornio-brasileiro.html

https://news.crunchbase.com/news/brazils-newest-unicorn-wildlife-studios-raises-60m-series-a-led-by-benchmark/

https://braziljournal.com/wildlife-brazilian-mobile-gaming-unicorn-valued-at-13-billion-by-benchmark

 

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